身近な商品の原価はどれくらい?

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スーパーで買い物をする女性

身の回りに溢れる商品達。日本は非常に豊かな国と言えます
困ってモノが足りなくても、少し出歩けば大抵のものはすぐ手に入れることができます。


身近な商品ほど原価安

スーパーやコンビニ、さらには大型のショッピングモールなど、郊外でも車を10分程度走れば何かしらの商業施設がきっと存在するはずです。
そんな身近な商品ですが、その一つ一つには勿論料金が設定されています。
店頭で定められた末端価格が売値、それに対してその商品を作るために売上を含めない純粋な原料と生産過程で必要となる価格を原価といいます。
あまりにも身近すぎて料金意外には目が行かないかもしれませんが、原価を知ってしまうとショックを受けるくらい原価安な商品もあります。
何故そんなに原価を抑えて販売するのでしょうか?
また、原価をおさえる理由はどのようなことがあげられるのでしょう。

原価を抑えて人件費にまわす

ファーストフード店やファミリーレストランなどの商品は原価を知るとはっきり言って暴利に思えてきます。
例えば、ファーストフード店のポテトなど250円程度で売られていますが、原価は20~30円。またファミリーレストランのハンバーグなどは原価30円程度、それを480~600円で販売しているのです。
また吉野家などの大手牛丼チェーン店の牛丼の売値は280円、原価は100~120程度。
いくら商品が美味しくても原価を知ってしまうと少し残念になります。
しかし、原価を抑えて利益を上乗せした金額で売ることで、人件費や建物などの家賃、維持費などにまわしているのです。
ファミリーレストランやファーストフード店などの外食産業は人手が要ります。こうした人件費をカバーするためにできるだけ原価を押さえているのです。

広告費に回す

原価が安い商品の部類としては、化粧品があげられます。
例えば500~800円程度で売られているハンドクリームなどの原価はなんと20~40円程度
残りはすべて利益となります。
勿論卸業者を経ているのでその分料金が高くなるのは仕方ありません。しかし卸値の10分の1以下の原価と聞くと消費者は呆れてしまいますよね。
ファーストフード店やファミリーレストランとは違い、現代の化粧品は工場で大量生産するので人件費もかからないはずです。工場の維持管理も理解できますが、それにしても原価に対して売値が高すぎないか?
と疑問に思います。
実はこちらにも理由があります。
化粧品会社が手がけているシャンプーなどの整髪料、歯ブラシや歯磨き粉などの商品は、「宣伝費」にお金がかかっています
テレビコマーシャルやインターネットのバナーなどの莫大な広告宣伝費が必要となるわけです。
モノにあふれた日本で大企業が生き残るには広告宣伝を打ち続け、日々新しい商品開発をしなければいけません。そのための宣伝費、そして開発費だったりするのです。
この為、化粧品会社は原価をなるべく押さえて純利をあげます。
そして派手でオシャレな広告を打ち出し、消費者に商品を購入する意欲を植え付けるのです。

原価が安い商品の代表例

その他にも飲料品(炭酸飲料・ミネラルウォーター・珈琲)なども原価をたどれば非常に安いものばかりです。
こちらも商品を販売する過程で宣伝や物流、商品開発にお金がかかります。
そして、意外なところでは車も原価が低いことで有名です。
売値が200万円程度のビッツですが、原価はたったの25~30万円です。
広告費用や商品開発も理解できますが、やはり車産業は儲かりますね。

理由が分かれば納得できる

いくら原価が安くて売値が高くても、売値が高くなる理由が理解できれば消費心理的に着地点が見つかります。
一番困るのは売値が高い理由が見つからない場合。
その商品の価値が認められないと買い手が離れていきます。
ですから原価などを表に晒している企業は、それ以外の経費などをアピールしなければいけません。
宣伝広告や慈善事業はその分かり易いアピール例と言えます。

最強の原価安商品

原価が一番高いもの…それは居酒屋やバーなどで飲むお酒です。
一杯500~1000円で販売していますが、グラス1杯の水割りの原価は数円。どんなに高級なお酒を使っても数十円がよいところです。
これは、お酒の味もありますが、そのお店でお酒を飲む「雰囲気」やマスターとの会話を楽しむ「接待サービス」にお金を払っているようなものです。
お気に入りのお洒落なお店で、大好きなマスターの作った最高のお酒を楽しむ為に1杯500円支払う、というわけです。
要するに大切なのは、トータルした商品価値と売値のバランスというわけです。