いつか住宅ローンを組む日のためにカードローンは使わない、という人もいます。
しかし、本当に審査に影響があるのでしょうか。
目次
カードローンは住宅ローンの審査に影響する?
カードローンの完済を要求
住宅ローンを組む際には、その時点ですでにどんな借り入れがあるのかを申請しなくてはいけません。
もちろんカードローンも然りです。
もしカードローンの借入残高があった場合、完済するように要求されることもあるのです。
カードローン=悪ではない
しかし、カードローン利用者全員が住宅ローンの審査を落ちるわけではありません。
なかには審査を突破できる人もいます。
一般的にローン返済率20%以下だと審査が通りやすいといわれています。
ローン返済率とは
カードローン利用者が住宅ローンの審査に通るにはローン返済率がポイントになります。
ローン返済率とは何なのでしょうか。
ローン返済率を求める式
ローン返済率とは、年間合計返済額を年収で割った値のことです。
ローン返済率が低ければそれだけ年収に占める返済額が小さいということになります。
つまり、支払い能力が高いというわけで、住宅ローン審査にも通りやすくなります。
カードローンの落とし穴
カードローンはローン返済率を計算する時に注意すべき点がひとつだけあります。
それは、年間合計返済額が実際に返済した金額ではなく、カードローン利用限度額として計算されるというところです。
つまり、利用限度額の大きいカードローンを契約してしまうと、実際に利用している額が少なくてもローン返済率が大きくなってしまうのです。
そうなると住宅ローン審査も通過しにくくなりますし、もし通ったとしても融資額を減額されてしまうこともあるのです。
ローン返済率が高い場合の奥の手
もしもカードローンのローン返済率が高いと、住宅ローンの審査に通ることはあきらめなくてはいけないのでしょうか。
じつは、ひとつ方法があります。
自分の収入だけでなく、家族の収入も合算してローン返済率を出すこともできるのです。
ただし、金融機関によっては収入合算を行えなかったりしますし、誰までを合算できるかは違ってくるので要注意です。
住宅ローンを申し込む際の注意点
住宅ローンを申し込みたい時には、以下のような点に注意が必要です。
- カードローンはできるだけ返済または解約しておく。
- 住宅ローンの事前審査を活用する。
カードローンの返済・解約
住宅ローンを申し込むにあたっては、カードローンの借入残高はできるだけ返済しておきましょう。
可能ならば完済しておくことをおすすめします。
また、契約はしたものの使っていないというカードローンがあるならば、ただちに解約しましょう。
住宅ローンの事前審査
銀行などでは住宅ローンの事前審査を行っています。
もし、どうしてもカードローンを解約できないのであれば、現状のまま住宅ローンを組めるのかどうかシミュレーションしてもらうことができるのです。
借りることは可能か、もし借りられるならば限度額はどれぐらいか、どのような条件がつくのか、かなり正確なデータを提示してもらえます。
一括審査申し込みもある
住宅ローンと一口にいってもじつにさまざまな商品があります。
当然、審査基準も異なるため、カードローンをそのままにしておいてA社は審査が通らなかったけれど、B社は通過できた、C社はさらに多額の融資を受けることができたという例もあります。
しかし、別口で申請していては非常に手間がかかります。
そこで利用したいのが住宅ローンの一括審査申し込みです。
複数の金融機関への仮審査依頼を一括ですませることができるのです。
専用サイトで必要事項を入力するだけで、無料で利用できるので、非常に便利です。
住宅ローンとカードローンを合算できるのか
いくつもローンを抱えるのはそれだけで気が重くなるものです。
もしも住宅ローンの審査が通ったら、カードローンの残高も合算してしまいたいと考える
人もいるでしょう。
しかし、住宅ローンというのは目的ローンです。
担保物件によって借り入れ金額が決定されます。
「カードローンを返済する」というのは住宅ローンの目的にはなりません。
したがって、カードローンに住宅ローンの残高を合算することはできないのです。
カードローンを利用しているからといって、それだけが理由で住宅ローンの審査を通過できないということはありません。
しかし、うっかり利用限度額の大きなカードローンを利用してしまうと、借入残高はわずかなのに住宅ローンの審査に通らないこともあります。
将来的に住宅ローンを利用する予定があるならば、カードローンの契約時には十分注意しましょう。