奨学金の返済がきつい…何か解決策はある?

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悩む学生カップル

学生時代、自分の学費をまかなうために奨学金を借りていた方は少なくないでしょう。しかし、いざ卒業して働いてみると、想像した以上に返済がきつくて困っているという声もたくさん聞こえてきます。奨学金の返済がきつい時は、何か解決策がないのでしょうか? 今回は、なかなか返済できない奨学金についてお伝えします。

奨学金を返せない人は思った以上に多い

「奨学金の返済がきつい、これって自分だけ?!」とお悩みの方は、ご安心ください。奨学金を返せなくて延滞している人の数は年々増加傾向にあるそうです。どうして奨学金を返せないのかと言えば、それは通う学校の学費が高額なことと関係しています。借りる金額が大きくなるために、返済が難しくなってしまうのです。大学を卒業するためには200~500万円の学費がかかると言われています。これは、月々1万5千円以上を返済しても十数年かかる計算です。社会へ出てから、結婚をしたり、出産をしたり、マイホームやマイカーを購入したりするのを考えれば、長年の返済が負担になるのは言うまでもありません。

解決策① 返還期間猶予の申請をする

奨学金の返済がどうしても困難ならば、返還期間猶予の申請をしましょう。日本学生支援機構の奨学金では、新卒として就職した際の収入が低かった場合や、卒業後に就職できなかった場合に、返還を猶予してもらうことができます。年収300万円以下、自営業であれば200万円以下ならば、申請が可能です。その際には、給与明細書類や、無職であることを証明する書類を提出することになります。

猶予期間中は返還が一時的にストップするので、返済がきつい方でも安心して生活ができます。また、その際には延滞金がかかりません。ただし、返済額や利息が減ることはありませんから、いずれ経済的に安定できた暁には、ふたたび返還をスタートして全額完済しなければなりません。

解決策② 減額返還制度の申請をする

奨学金の返済がもう少し小さい額ならば余裕ができるという方は、減額返還制度の申請をしましょう。減額返還制度とは、日本学生支援機構の奨学金で、一定の期間の返済額を2分の1に減額できる制度のことです。1回の支払いが半分になりますが、その分、返済期間は伸びることになります。金額が半分になるなら、無理なく返済できるようになるのではないでしょうか。適用されるのは1年間で、もっとも長くて10年まで申請可能です。1回あたりの返済の負担はかなり少なくなりますが、奨学金自体が減るわけではありませんから、よく検討しましょう。

解決策③ 債務整理を行う

どうしても返済が困難で二進も三進もゆかないなら、債務整理を行うという手もあります。債務整理というのは、どうしても借りたお金を返せなくなってしまった人のための救済措置のような手段です。借金の金額を少なくしたり、返済の義務を放棄したりして、現在の状況を変えることになります。債務整理の手続きは、弁護士や司法書士といった法律のプロに依頼することも可能です。自分で手続きもできないことはありませんが、いざという時は法律事務所の無料相談などに参加して、第三者である専門家の意見を仰いでみてはいかがでしょうか。

債務整理の中の「個人再生」という方法で手続きすると、返済総額を無理なく返せる金額まで減らすことができます。ただし、借りたお金をなかったことにはできないので、引き続き返済は続くことになります。また、個人再生の手続きをした事実が、信用情報機関というところに記録として残るため、その後キャッシングやクレジットカードの利用が難しくなります。

一方、「自己破産」という方法で手続きすると、自分の返済義務を放棄できる代わりに、奨学金の保証人に支払いの義務が生じます。「まったく返済しなくて良くなる」と言えば聞こえが良いですが、親御さんなど保証人になった方へ責任が回るわけですから、十分に検討する必要があります。

奨学金を滞納したらどうなるの?

通常の社会人が利用するキャッシングでは、滞納が続いた場合は金融事故として登録されてしまい、その後の融資サービスやクレジットカードの利用を制限されることになります。奨学金でも、滞納してしまった際の結果は同じです。奨学金を延滞したら、金融事故として登録されてしまうのです。

奨学金は“借金”でもあるという現実

「奨学金」と聞くと、学費のためにお金を借りられるということで、前向きな制度のように聞こえます。しかし、返済の義務がない「給付型」の少額金や、利子がつかない「無利息型」の奨学金とは異なり、利子がつく奨学金はほとんど“借金”に近いものだと言っても過言ではないでしょう。有利息型の奨学金は、返済期間が長くなるにつれて返済する金額がどんどん膨らんでしまいます。学生の頃には想像もしなかったほどの利息を支払っているかもしれません。返済がきついと感じたら対策を取るとともに、これから奨学金の利用をお考えの学生さんは、利息をつけて返済できるかどうかまで十分に検討する必要があるでしょう。