最近話題の過払い金請求とは何?

交渉する男性2人組

テレビやラジオのCMで、しきりに「過払い金請求」という言葉を耳にすることが多くなりましたね。なんでも、過去に借金をしたことのある人に関係しているのだとか……。そんな過払い金請求ですが、これまでにお金を借りたことのある方なら誰でも関係している問題なのだそうです。今回は、最近話題の過払い金請求についてお伝えします。

過払い金請求とは

過払い金請求というのは、過去に消費者金融へ払いすぎてしまった利息を返してもらうための手続きのことです。そもそも過払い金請求は、「賃金業法」が2010年に改正されたのが発端となっています。2010年以降に消費者金融の金利が下がったため、それ以前にお金を借りていた時に返済した利息の分から、その差額を返してもらうことができるようになったというわけです。

つまり、2010年より前に消費者金融からお金を借りたことがある方なら、払いすぎてしまった分の利息を取り戻せるかもしれません。テレビやラジオのCMでよく言われている「無料の電話で、過払い金の金額を調べます」というのは、どのくらい利息を払いすぎていたのか、過去のデータを見て計算してもらえるということです。心当たりのある方は、一度調べてもらってみてはいかがでしょうか。

過払い金が発生する経緯

現在では賃金業法の改正により、利息制限法や出資法において借入金額に応じて、15~20%の上限金利となっていますが、改正前は、利息制限法は上限金利が15~20%だったのですが、出資法においては上限金利が29.2%でした。
しかし、20%以上の金利を請求するのは違法ですから、それを正しい金利で計算することで、払い過ぎていた分の請求ができるのです。

10年以内に請求しないとお金が戻ってこないって本当?

「自分にも過払い金があるかもしれないから、“そのうち”弁護士事務所に調べてもらおう!」そうお考えの方は、“そのうち”ではなく“なるべく早く”調査してもらうことをおすすめします。なぜなら、過払い金請求にはタイムリミットがあるからです。

過払い金の返還には10年という期限があります。
10年が過ぎてしまっているものは、過払い金返還請求の権利を失うことになります。
10年以上、借入と返済を継続している場合は、消費者金融と取引が続いている限り、過払い金返還請求の権利は消えることはありません。
また、完済して10年経過していなければ、過払い金の返還請求の権利があるということなので、確認してみるといいでしょう。

過払い金請求をするにはどうしたらいい?

過払い金請求をするなら、弁護士や司法書士に依頼をするのが一般的です。「債務整理」と言われる借りたお金についての手続きは、法律のプロにお任せすると安心できます。特に、過払い金請求は消費者金融業者とのやり取りになりますから、素人判断では難しい局面も出てくると予想できるでしょう。たった1人で消費者金融業者を相手に交渉をするのは、心細い面もありますよね。インターネットを使って、依頼する法律事務所を探してみてはいかがでしょうか。

もちろん、弁護士や司法書士に依頼するのにはお金がかかりますが、支払いを分割払いにできるなど、お金に困っている人でも利用しやすいような配慮がなされています。過払い金請求は、多くの人が実施している手続きです。担当の弁護士や司法書士にしっかり相談した上で納得できるなら、思い切ってやってみてはいかがでしょうか。この機会に、少しでも多く自分のお金が返ってくるといいですね。

過払い金請求は自分でできる?

ところで、過払い金請求の手続きは、絶対に弁護士や司法書士へ依頼しなければいけないのでしょうか? プロへの依頼には当然ながらお金がかかるわけですから、もしも自分で手続きできたら報酬の分のお金が節約になりますよね。実は、過払い金請求の手続きは自分で行うのも可能です。ただし、初めて手続きをする際には勝手が分からないため、スムーズに過払い金請求できないことが予想されます。過払い金の計算から業者とのやり取りまで安心してお任せしたいなら、やはり弁護士や司法書士にお願いするのが無難かもしれませんね。

同じ消費者金融からの借入はできなくなる

過払い金返還請求をすると、二度とその消費者金融を利用することはできなくなる可能性があります。

過払い金請求をすると信用情報機関に掲載される?

以前は過払い金請求をすると、信用情報機関にその情報が掲載されていました。
そのため、完済してから過払い金を請求するという人も少なくありませんでした。
しかし、金融庁では、「信用情報は支払い能力に関する情報であり、過払い金返還請求の有無は信用情報ではなく、信用情報機関に掲載されるべきではない」という見解を示したことで、過払い金返還請求は信用情報に履歴が登録されることがなくなりました。

過去に過払い金返還請求をしてそれが信用情報に掲載されている人でも、取り消すことが可能です。

返還に応じてもらえない場合もあるって本当?

良いことだらけに聞こえる過払い金請求ですが、中には消費者金融業者の都合で、返還に応じてもらえない場合もあります。お馴染みのテレビやラジオのCMによって知名度が上がり、過払い金請求をする人が増えているためか、全額の返還となるとなかなか難しいのが現状です。初めに6割~7割程度の返還を提案され、その後の訴訟で満額を返還してもらえたケースもあるようです。交渉に応じてもらえたとしても、実際に返還されたのは1年後など、必ずしもすぐに返してもらえるわけでもありません。それでも、大きな金額が手元に戻ってくるのであれば、挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。

過払い金請求はなるべく早めに手続きを

過払い金請求とは、2010年以前に消費者金融からお金を借りた際に払いすぎてしまった利息を、返してもらうための手続きです。過払い金請求には時効があり、最後の取引から10年以上が経過してしまうと、たとえ過払い金があったとしても請求できなくなってしまいます。過去にお金を借りたことがあるなら、なるべく早めに弁護士や司法書士に依頼をして、自分の過払い金がどれくらいあるのか調べてもらいましょう。もしかしたら、あなたのお金も思っていた以上に多く手元に戻ってくるかもしれませんね。