2009年から運用をスタートしたビットコインは、2017年の4月末時点で時価総額は2兆3785億円。
今や最も価値の高い仮想通貨で、最も注目を集める投資商品といえます。
しかし「ビットコインってなんだ?」とネットで調べてみても、
「ビットコインは安全だ!」「新しい世界の通貨になる!」「とにかく儲かる!」と無責任な記事ばかり。
日本を含めて、世界全体が「ビットコイン熱」にうかされている状態です。
目次
ビットコインは5年以内に破たんするけど大丈夫ですか?
ある程度金融の知識がある人であれば、ビットコインが非常に危険なシステムであることを知っています。
というか、こんなものを本当に安全と思っている人は、おそらく「お金」とは何なのか理解できていません。
断言します、ビットコインは5年後には確実に破たんしています。
今さらビットコインの口座を開設して、初めての投資に心躍らせているあなた。
一度踏みとどまって、ビットコインについてもう少し勉強してみましょう。
ビットコインは後続が損する仕組みって知ってますか?
ビットコインは一般の通貨のように発行元はなく、一部のユーザーがビットコインを発掘して流通させています。
(意味が分からない人は「ビットコイン マイニング」で検索してください。)
初期であれば個人のユーザーでもこの発掘作業に参加でき、タダでビットコインを手に入れることができました。
しかし今ではスパコンを一日中稼働させなければ、コインを発掘できなくなっています。
これはビットコインの運営側が考えた仕組みで、
つまり「発掘が難しいから価値があるでしょ?」という考えのもと、通貨の価値を上げるための戦略なんです。
この時点で高性能のコンピューターを持つ、ごく一部の人間が儲ける仕組みが出来上がっています。
そして発掘されたビットコインを購入するしかない個人は、その時点で全員が儲けることはできません。
本来0円のものを、オークションで競り合っている状態なんですから、最終的に誰かが損をするのは当然ですよね?
損をした人の話を聞かないって怖くないですか?
しかしビットコインを買った人たちの話を聞いても、損をした人の話は出てきません。
なぜならビットコインは株式と違って上場廃止もなければ、FXのように強制ロスカットもありません。
売らずに持ち続けている限り、損失が決定することはないからです。
そのため初期に購入した人は、多少価値が下がっても、価値が再び上がるまで持ち続け利益を得ることができました。
そして今も、価値が上がるのを待って、大量のビットコインを抱きかかえている人たちはたくさんいます。
これこそがビットコインが破たんする要因になることも知らずに。
すでに市場操作が始まっていますが大丈夫ですか?
ビットコイン市場は急成長しているといっても、時価総額は2兆3000億円程度です。
東証一部の時価総額である600兆円と比べて、約1/200程度の市場しかありません。
こんな小さな市場、投資ファンドが介入すれば簡単に市場操作できてしまいますよ。
ビットコインは過去に何度も暴騰と暴落を繰り返していますが、その影で莫大な利益を得ていたのが投資ファンドたちです。
一般人で儲けた人たちは、ただ運よくギャンブルに勝っただけです。
そして今も大量の資金を持つ投資家たちは、着実に市場を操作しようと企んでいます。
ビットコインは公平なイメージを前面に出していますが、結局FXや株式と変わらず、一般ユーザーにとってはギャンブル性の高い投資なんです。
そして確実に儲けるのは、大量の資金を持つ人たちと決まっています。
いつか上がるはずとビットコインを持ち続けている情弱さんは、近い将来に訪れる「最後の暴落」を楽しみにしていてください。
ビットコインは全く安全ではありません
私がビットコインは5年以内に破たんすると断言できるのは、システム自体が安全ではないというのも大きな要因の一つです。
ビットコインはオープンソースだから安全だ、と全く筋の通っていない説明をする人もいますが、当然人間が作ったものですからバグはあります。
そして世界中のハッカーが、このバグを探しているということを忘れてはいけません。
システムに致命的な欠点が見つかった瞬間、世界中の人たちが持っていたビットコインは一瞬にして価値のない、ただの数字の羅列になってしまうのです。
現実の通貨より安全なんてあり得ません
ビットコインが安全というのは、一部の偏った推進派が言っているだけで、現実の通貨より安全ということはあり得ません。
よくビットコインの安全性を説明するときに、銀行のシステムと比較する人がいます。
銀行は預け先が潰れてしまえば、一部の預金しか返ってこないから危険。ビットコインは個人で保管できるから安全というものです。
しかしビットコインユーザーの多くは、取引所に口座を開設してビットコインを預金しています。
なぜなら、自分のパソコンにビットコインのプログラムをインストールして、保管しておくのが面倒だからです。
え、そんな得体の知らない取引所より、銀行の方が絶対安全じゃないですか?(笑)
しかしビットコイン擁護派の人たちにこう言っても、取引所は取引時以外オフラインだから、外部からハッキングされる危険性は少ないと反論されてしまいます。
彼らは銀行が全顧客のデータを常にオンラインで交信していると思っているのでしょうか。
しつこいようですが、ビットコインは情報が外部に漏れれば、一瞬ですべて奪われてしまいます。
そんな危険な通貨が現実に存在するなら、誰か教えてください。
通貨に価値が生まれる仕組みを知っていますか?
あなたはなぜ通貨に価値が生まれるか、ちゃんと理解できていますか?
日本の場合、国(日本銀行)が「1万円には1万円の価値がある」と保証してくれるから、これだけの価値があるのです。
だから日本銀行は、通貨の価値を維持するために、デフレ対策を続けていたんですよ?
ビットコインはどうでしょうか。
誰も管理をしてくれないため、市場(限られた一部の人たち)の意志によって、暴騰と暴落を繰り返しています。
こんなものは通貨として成立しませんよね?
商品に値段をつけることすらできません。
ビットコインが今後通貨として流通する可能性は0です。
「ビットコインは決済システムだから!」とただのギャンブルではないと虚勢を張っているあなた。
目を覚ました方がいいですよ。あなたがやっているのは、お金を握りしめてパチンコに向かう作業着のおっさんたちと何も変わりません。
ビットコインを今から買っても絶対に損をします
ビットコインで儲かる時代の、タイムリミットは刻一刻と迫っています。
最終的には操作する側の人たちを除いて、みんなが損をしてゲーム終了。
もしくはハッキングされて、一人のハッカーを除いてみんな損して終わりです。
最終的に負けると分かっている勝負に挑むのは、投資の世界では絶対にタブーです。
ビットコインを買うお金があるのであれば、新しいビジネスでも考えてみたらどうでしょう?
クレカでビットコインを買える仕組みを利用して、クレジットカードの現金化サービスをやってみるなんていいかもしれません。
メルカリよりも換金率が高いので、案外儲かるかもしれないですね。
くれぐれもお金は大切に、投資は勝ちが確定している相場にお金をつぎ込むべきだと思います。