自己破産について

シェアする

財布が空になった女性

自己破産をすると、普通の生活ができないのでは?と懸念して、自己破産を避けてさらに状況が悪化してしまう、というケースも少なくないようです。
自己破産をしても普通の生活ができなくなるわけではありません。
自己破産に関する正しい知識を持ち、適切な判断ができるようにしておきましょう。

自己破産とは?

自己破産とは、裁判所に「破産申立書」を提出し、支払いが不可能であると認められれば免債許可をもらい、税金を除くすべての借金を支払う義務がなくなるという手続きです。
債務者の負債額、収入、資産などの状況から判断され、支払い不能、となった場合に認められます。

支払い不能とはどのような状態?

支払い不能とは、債務者に資力がなく、債務を全般に弁済できない状況です。
財産だけでなく、信用や能力なども含め、総合的に判断されます。
通常は、年収500万円程度の会社員で、負債総額が500万円以上であれば、返済は困難と言われています。
また子どもがいて仕事ができない主婦や、病気などで仕事ができない場合、負債総額が200万円もあると支払いが困難と判断されます。
さらに、任意整理が難しいという場合も、支払い不能の基準となります。

自己破産のメリットとは?

自己破産のメリットは、全ての債務の支払いが免除されることです。
手続きが始まれば、債務者は強制執行もできなくなり、給与の差し押さえもできなくなるのもメリットです。
裁判所で定める基準を超えない財産は、手元に残すことが可能です。

また、自己破産をしたからといって、家族がローンを利用できなくなる、といった家族に迷惑がかかることはありません

自己破産をして債務がなくなれば、ヤミ金などから借入をしていた場合もその取り立てに悩むこともなくなり、借金の苦労がなくなるという点は大きなメリットでしょう。

自己破産のデメリット

信用情報機関に掲載されるため、新規の借入は5~10年間はできなくなります
さらに官報という国が発行する機関紙に掲載されます。
また、免債が決定されるまで、弁護士や税理士、警備員など一部できない職業が出てきます。

自己破産をすると、土地やマイホーム、別荘などの不動産などを失うことになります。
住宅ローンが残っている場合は、それも手放すことになるので、今までの支払いは損になります。
さらにマイカーや有価証券、生命保険の解約金なども失うことになります。

大きなデメリットとしては、連帯保証人に迷惑をかけることです。
自己破産をした場合、本人には取り立てができなくなりますが、連帯保証人への規制は特にないので、債権者は連帯保証人に行うことになります。
連帯保証人は債務を一括返済しなければなりません。
そのため、自己破産は連帯保証人も一緒に自己破産をするのが通常です。
自分だけではなく、連帯保証人の信用情報にも影響を及ぼしてしまうことになります。

まずは専門家に相談を

自己破産をすれば借金がなくなり、精神的に楽になります。
返済ができず、ヤミ金などを利用していればさらに借金は大きくなり、取り立てなどに苦しむ日々が続くことを考えると、自己破産をしてスッキリするのは一つの解決策です。

しかし、財産を失うなどデメリットも大きいのが自己破産です。
財産もなくなり、借金もできないことになれば、通常の生活ができるようになるまでには、時間がかかるかもしれません。
社会的な立場も悪くなるでしょう。

そういったことを考えると、自己破産もメリットばかりではないことに悩んでしまいます。
しかし悩んでいるだけでは、借金はなくなることはありません。
自己破産をするべきか悩んでいる場合、今後の進むべき道について、まずは専門家に相談してみることをオススメします。